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果報は寝て待て

こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。

「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。

このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。

 

今回、テーマにする名言は、「果報は寝て待て」です。

このことわざは、多くの人に誤解されて受け取られている場合が多いようです。

果報というのは、幸せな結果のことを指しますが、多くの人は、この「果報は寝て待て」ということわざを、「焦らず、ゆっくり構えていれば、ラッキーなこともある」というように、とらえているようです。

 

実際の意味は、少し違っています。

そもそも「果報」という言葉は、仏教の言葉で、その意味は、「過去に行った善の行いが、実を結んで生じた幸せな結果」ということです。

そして「寝て待て」というのは、「何もしないで待て」という意味ではなく、「目に見える現象に焦らず、迷わず、ひるまず、今できることをやりながら持つ」という意味です。

つまり、ここで言う「寝て」とは、「眠る」という意味ではなく、「目に見える現象に対して目をつぶり、とらわれない」という意味です。

 

つまり「果報は寝て待て」ということわざは、「善の行いを実践してきたのであれば、目に見える現象に焦らず、迷わず、ひるまず、今できることをやりながら、待ちましょう!」という意味になります。

 

この「果報は寝て待て」のことわざで一番大事なことは、「善の行いを実践している」という点です。

つまり、善い行いを実践しているという自信があるからこそ、ゆっくり待てるのです。

ですから、善い行いを実践していない人においては、「果報は寝て待て」のことわざは、当てはまらないわけです。

 

人が自信を持つための方法は数多くありますが、その中でも最も強い自信を持つための方法は、「善の行いを実践する」という方法です。

その理由は、「正義は勝つ」という言葉がありますが、「善の行いを実践する者は、最後には必ず勝つ」からです。

 

東洋哲学では、この世界は、「善因善果、悪因悪果の法則」で貫かれていると言います。

「善因善果、悪因悪果の法則」とは、「善い行いをすれば、善い結果が生じ、悪い行いをすれば、悪い結果が生じる」という宇宙の法則です。

 

そういうお話をすると、次のような反論を言われる場合があります。

「善い行いをしていても、苦労ばっかりしている人もいるし、逆に悪いことをしていても、悪いことが起きない人もいるじゃないですか!」

 

確かに短いスパンで見ると、そういうことも言えますが、人生の最後までを見ると、善い行いを続けた人は、その善い行いの果報として幸せな結果を手にしています。

逆に悪い行いを続けた人は、途中においては良い結果が続くこともありますが、人生の最後において、必ず悪い行いの報いとして、何らかの苦しみの結果を受けるものです。

そういうわけで、人生の長いスパンで見ると、この世界が「善因善果、悪因悪果の法則」に貫かれているという東洋哲学の考え方は、間違いないといえるでしょう。

 

そして、「この世界が、善因善果、悪因悪果の法則で貫かれている」と信じることができる時、善い行いを続けている人は、「この善の行いによって、必ず善い結果が得られる」といった絶対の自信を持つことができるのです。

だから、善い行いを続けている人は、「果報は寝て待て」ということで、絶対の自信をもって、努力を続けることができるわけです。

 

ところで、ここで言う「善い行い」とは、どういう行いでしょうか?

 

具体的には、次のような2つの行いと言えます。

① 自分の人格を高める行い

② 人を幸せにする行い

 

皆さん、ぜひ、この2つの行いを心がけて下さい。

実る時期は様々ですが、「善因善果」ということで、必ず、あなたの善い行いは、あなたに幸せな結果をもたらします。

 

【今回の名言】 果報は寝て待て

 

【今回の教訓】 善い行いを続けることこそ、絶対の自信を持つ最良の方法である