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石の上にも三年

こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。

「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。

このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。

 

今回、テーマにする名言は、「石の上にも三年」です。

このことわざは、「辛く厳しい状況であっても、努力を続けていけば、必ず目標を達成することができる」という意味です。

 

最近、成果主義の人が多く、いち早く結果を出せることを求める人が、大半のように見えます。

より速く、より際立った成果を出した人を、マスコミはクローズアップし、スーパーヒーローとして取り上げる傾向があります。

 

それに対して、「一人黙々と努力を続けているわりに、成果の上がらない人」「長い年月、修行をしているのに、一向に目が出ない人」「小さなことを大切にし、平凡に生きている人」、そういう人を軽んじる傾向があるように思います。

ですから有識者の中には、「石の上にも三年」は、時代遅れで、今の時代には通用しない、今の時代においては、もっと効率の良い生き方をすべきだと主張する人もいます。

 

しかし東洋哲学では、むしろ「石の上にも三年」的な生き方を推進しているのです。

その理由は、その「石の上にも三年」と言われる時期、つまり下積み時代こそ、人生で最も大事な人格を高めることにつながるからです。

 

「艱難(かんなん)、汝(なんじ)を玉にす」ということわざがあります。

このことわざは、「人は、苦難や困難を乗り越えることによって、はじめて人間的に成長する」という意味です。

このことわざの言う通り、人格というものは、苦難や困難を通して磨かれていくものです。

 

実際、人格者と言われる人の生い立ちを調べてみると、必ずと言っていいほど、「石の上にも三年」と言われるような辛く厳しい状況の中、目標をあきらめず、頑張り続けた時期というものがあります。

 

逆に、そんなに苦労することなく、とんとん拍子で成果を上げ、成功者になったような人と話すと、その人がどんなに社会的地位が高い立場にある人であっても、人間的には尊敬できない人が多いように感じます。

 

東洋哲学では、「人は、自分の人格に相応しい人生を送る」と考えられています。

確かに、高い人格を身に付けていると思われる人は、多くの人から尊敬され、幸せに生きていると言えます。

それは、高い人格を身に付けている人は、その高い人格によって、多くの人から慕われ、豊かな人間関係を築くことができるからです。

豊かな人間関係を築くということは、幸せに生きるための大事な土台の1つとえるでしょう。

 

もしあなたが、今、辛く厳しい状況にあるとしたら、 「今こそ、人格を飛躍的に高めるチャンス」と考えて下さい。

その辛く厳しい状況の中、あなたが目指す目標をあきらめないで下さい。

そして、「石の上にも三年」を思い出し、歯を食いしばって努力を続けて下さい。

その努力の過程において、あなたの人格が飛躍的に高まります。

その高められた人格は、必ず、あなたを幸せに導きます。

 

 

【今回の名言】 

石の上にも三年

 

【今回の教訓】 

辛く厳しい状況こそ、人格を高めるチャンス。

その辛く厳しい中で、目標に向かって頑張り続けることによって飛躍的に人格が高まる