こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。
「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。
このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。
今回、テーマにする名言は、「脚下照顧」(きゃっかしょうこ)です。
これは、禅宗の言葉ですが、その意味は、「自分以外のことをあれこれ考えるより、まず自分の足元を見よ」という内容です。
どうしても人は、うまくいかない状況が長く続きますと、そのうまくいかない原因を外に向けてしまいます。
たとえば営業マンの人が、なかなか売れない日々が続きますと、よく次のような言い訳を言います。
「今は、不景気だから」
「同じような商品を売っている同業者が多いから」
「商品の価格が高すぎる」
「休みが少なすぎて、ストレスが溜まっている」
「上司の指導のしかたが悪いから」
確かに、そういう原因もあると思うのですが、売れない原因を、このような自分の外に向けてしまうと、共通して言えることは、解決ができないということです。
いくら自分が頑張っても、不景気な社会を変えることはできませんし、同業者の活動を止めることもできませんし、上司の指導のしかたを変えることも、部下の立場ではできません。
つまり、うまくいかない原因を、自分の外に向けてしまうと、事態が一向に改善しないわけです。
そういうことで、うまくいかない状況が長く続いている時にお勧めしたいのが、「脚下照顧」です。
「脚下」とは、自分の足元を意味する言葉です。
そして、「照顧」は、「振り返って、よく考える」「自分のことを反省する」という意味の言葉です。
ですから、「脚下照顧」を実践するということは、「うまくいかない原因を他のせいにするのではなく、自分の中に探す」ということになります。
「今の自分の心構えに、間違いはないか?」
「今の自分の行動に、間違いはないか?」
「今の自分は、目標を達成するだけの努力をしているか?」
そのようにうまくいかない原因を、自分の中に探すのです。
できれば、静かな場所で、目の前にノートを置いて、頭に浮かんできたことを書きながら、考えると効果的です。
そうすると、いろんなことが浮かんでくるはずです。
「マイナス思考になっている」
「生活が乱れている」
「怒りやすくなっている」
「必要な勉強をしていない」
「必要な準備をしていない」
様々な原因が浮かんでくるはずです。
これら自分の中に見出した原因は、すべて自分の意志しだいで、改善できるものばかりです。
ですから、常に「脚下照顧」を実践し、常にうまくいかない原因を自分の中に探している人は、前向きな努力ができるのです。
ただ1つだけ注意点は、自分の中に見出した原因の解決は、あくまでも1つ1つ取り組むということです。
一度に全部を改善しようとすると、何からどうしたらよいかが分からなくなり、「自分はダメな人間なんだ」「自分はできない人間なんだ」と自分を否定してしまうことになります。
それでは、やる気が低下し、かえって事態を悪化させてしまいます。
ですから脚下照顧の実践は、あくまでも1つずつ改善していくことがポイントです。
そして、もう1つ、心がけてほしいことは、一番改善しやすい原因から、取り組むということです。
改善しやすい原因から取り組むと、「前向きに努力している」という達成感をもって、脚下照顧の実践ができますので、より続けやすくなります。
今、「うまくいっていないな」と思う人は、ぜひ「脚下照顧」を実践して下さい。
「なんだ!まだまだ改善できることがあるんじゃないか!」 と気づき、それと同時に、希望とやる気が湧いてくるはずです。
【今回の名言】
脚下照顧
【今回の教訓】
うまくいかない状況が続いている時は、他に原因を求めず、自分の中に原因を探せ!