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桃栗三年柿八年

こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。

「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。

このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。

 

今回、テーマにする名言は、「桃栗三年柿八年」です。

これは、「芽が出て実がなるまで、桃と栗は三年かかり、柿は八年かかるということから、1つの目標を達成するためには、それ相応の年月が必要である」という意味のことわざです。

 

現代社会は、「より速く、より便利に、より快適に」を求めている時代と言えます。

ですから、「実がなるまで三年かかる桃と栗を、何とか一年にできないか?八年かかる柿を、その半分の四年でできないか?」、そういうことを求めて生きている人が多いように思います。

 

もちろん、そういう人の欲求が、科学を発達させ、文明を発展させてきたということは事実です。

しかし問題なのは、そういう考え方を、人の精神的成長にも当てはめようとしていることです。

 

結論から言うと、人の精神的成長に関しては、便利な近道はないということです。

赤ちゃんが、まず寝返りができるようになり、次にハイハイを覚え、次に立つことができ、そして歩けるようになるように、人の精神的成長も、1つ1つの段階を踏んで高まっていくのです。

 

東洋哲学では、人間が人間として生まれてきた目的は、「人格を高める」ことと教えています。

2500年の歴史を持つ仏教も儒教も老荘思想も、この「人格を高める」ことを、人生において最も大事なことと考えています。

そして東洋哲学では、「人は、自分の人格に相応しい人生を送る」と言います。

 

つまり東洋哲学では、「自分が望む結果というものは、自分の人格の力によって得られる」ということです。

表現を変えれば、「人格こそ、目標達成の土台」ということです。

 

ですから、その目指す目標が高ければ高いほど、自分の人格を高める必要性があるわけです。

そういうことで、あなたが非常に高い目標を目指しているとしたら、その目標を達成できるだけの人格を養うための時間がかかるということを覚悟しなければなりません。

それを端折ることはできないのです。

 

その目標達成の土台といえる人格を高めることが不十分なままで、目標を達成した場合にどうなるかですが、それは土台が不十分な建物と同じで、ちょっとした揺れで崩れてしまうのです。

 

確かに、あまり苦労することなく、若くして成功した人が、その人格の低さが原因で、その後、失敗し、一気に墜落するというケースが多くあります。

実際、絵に描いたようなエリートコースを駆け上がり、最高のポストについた人が、パワハラやセクハラで訴えられて、一気に失脚するという事件が相次いでいます。

 

逆に、長い下積み生活を乗り越え、その苦労の中で人格を高め、多くの人から尊敬されるような人物になった人は、一度成功をつかんだ後は、その栄光の座から堕ちることはなかなかないと言えます。

長い年月をかけて磨き上げた人格は、その人を裏切りません。

 

読者の皆さん、あくまでも「桃栗三年柿八年」です。

成功を焦らず、じっくり成功するための土台である人格を磨きましょう。

その人格を磨いた先に、あなたが望む喜びの結果がついてきます。

 

【今回の名言】

桃栗三年柿八年

 

【今回の教訓】 

人格こそ、成功の土台。

焦って、結果を出そうとするよりも、人格を高める努力をしましょう!