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まかぬ種は生えぬ

こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。

「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。

このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。

 

今回、テーマにする名言は、「まかぬ種は生えぬ」です。

これは、「必要な努力をしなければ、望む結果は出ない」という内容のことわざです。

 

このことわざを聞く時、多くの人は、「当たり前じゃないか!」と言います。

しかし実際は、その「まかぬ種が生える」のを本気で待っている人が、多くいるのです。

 

中国に「守株(しゅしゅ)」という面白い話があります。

それは、ある農夫が、畑仕事の最中、うさぎが猛烈なスピードが走ってきて、間違って木の切り株にぶつかり、死んでしまったのを見ました。

そういうことで、その農夫は、汗を流すことなく、うさぎという獲物を得たのです。

その日以来、その農夫は、毎日、その木の切り株のところで、またウサギが切り株にぶつかるのを待っていたというのです。

 

読者の皆さんは、その農夫の愚かさを感じていると思うのですが、実際、多くの人が、その農夫のように「棚からぼたもち」的な幸運を求めて生活しているのです。

毎月、宝くじを買って、それが当たることを期待して生活している人などは、そのタイプと言えます。

 

実際は、「まかぬ種は生えぬ」ということわざが言う通り、「努力に見合った結果しか出ない」のです。

だから良い結果を望むのであれば、それに見合った努力をするしかないのです。

どんなに辛くても、どんなにしんどくても、どんなに惨めでも、どんなに恥ずかしくても、あなたが望む結果を得たいと思うのであれば、そのためにあなたができる努力を、こつこつと実行し続けることです。

人生に、幸せな一攫千金はないのです。

 

ところで、結果を出すために、どんな種を蒔いたら良いのでしょう?

 

東洋哲学では、5つの種があると言います。

心力の種、技力の種、体力の種、運力の種、そして、汗力の種、この5つの種を、より多くまけばまくほど、大きな結果を出せると、東洋哲学では考えています。

 

それを公式に表すと、次のようになります。

成果=心力 × 技力 × 体力 × 運力 × 汗力

 

これを「成果の公式」と言います。

 

心力とは、人格の力のことです。

人格を高めれば高めるほど、心力の種をまくことになります。

技力とは、技術力のことです。

技術力を高める学習と訓練をすればするほど、技力の種をまくことになります。

 

体力とは、健康力のことです。

高い技術力を身に付けた人でも、風邪をひいて高熱を出したら、どうでしょう?

本来の力を発揮することはできません。

ですから、良い結果を出すためには、健康の力が不可欠なのです。

 

次の運力ですが、これは、幸運を引き付ける力のことです。

あるトップレーサーが、優勝のインタビューの時に、「運も実力のうちです」と答えていました。

たしかに、どんなに優れた運転技術を身につけていても、目の車がクラッシュしたら、避けることはできません。

ですから、レースで優勝するためには、優れた運転技術に合わせて、幸運を引き付ける運の力が必要と言えます。

その運の力を、運力というのです。

 

最後の汗力(かんりょく)ですが、これは、「当日に全力を尽くす力」のことです。

どんなに実力があっても、その「当日に全力を尽くす」という行動がなければ、当然、結果を出すことはできません。

 

たとえば高い実力を持ったテニスプレーヤーが、試合の当日、相手が格下の選手だと油断し、手を抜いたプレイをしたら、本当の実力を出すことができず、格下の相手に負けてしまうということが大いにあるわけです。

ですから良い結果を出すためには、当日に全力を尽くすことが不可欠なのです。

その「当日に全力を尽くす」ことを、汗を流す力ということで、「汗力」というのです。

 

そういうことで、良い結果を出したいと思う時は、「まかぬ種は生えぬ」ということを忘れず、コツコツと5つの種をまくことを心がけて下さい。

それが、善い成果を出すための最良の方法です。

 

【今回の名言】

まかぬ種は生えぬ

 

【今回の教訓】

善い成果を出すための最良の方法は、より多く「5つの種」をまくことである