こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。
「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。
このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。
今回、テーマにする名言は、「敬天愛人」です。
これは、明治維新の三傑の1人である西郷隆盛(さいごうたかもり)の座右の銘です。
また、この「敬天愛人」という言葉は、日本航空の奇跡の再建を成し遂げた稲盛和夫氏が創業した「京セラの社是」になっています。
敬天愛人の意味は、「天を敬い、人を愛する」という生き方を勧めています。
西郷隆盛自身も、この敬天愛人の生き方を心がけ、明治維新を成し遂げたと言えます。
ところで、「天を敬う」とは、どういうことでしょうか?
ここでいう天は、一般的にいう神仏のことです。
これは儒教の敬天思想からくるもので、儒教では、この世界は、天によって創造され、すべての人は、その万物の根源である天から使命を与えられていると考えています。
仏教にも同じ考え方が説かれています。
仏教では、万物の根源を「本仏(ほんぶつ)」と表現し、その本仏の力によって、すべての生命が生かされていると考えています。
「天を敬う」とは、そのようなこの世界を生み出し、私たちに命を与えくれた「天」に対する感謝の心を持つと同時に、その「天」の意志を感じて、行動することを心がける生き方のことです。
そのような「天を敬う生き方」とは、別の表現をすると、「天に生かされている」という感謝の心をもって生活するという生き方と言えます。
現代人の多くは、「生かされている」という思いではなく、「生きている」という思いで生活しています。
東洋哲学で「天を敬う生き方」、つまり「天に生かされている」という感謝の心で生活することを勧めている理由は、この感謝の心で生活していると、「だからこそ頑張る!」といった「頑張る力」「生きる力」が生じるからです。
ですから「天か生かされている」という気持ちで生きている人は、頑張りがきくわけです。
また、「天から生かされている」という気持ちで生活していますと、厳しい状況に追い詰められた時に、「こんな所で負けるわけにいかない!」といった不屈の精神が、心の底から湧いてきます。
そしてもう1つ、「天から生かされている」という気持ちで生きるメリットは、大きな安心が得られるということです。
神も仏のいないと思って生きている人は、絶望的な状況に追い詰められた時に、「これ以上は頑張れない。もうおしまいだ!」と人生に絶望し、生きる気力さえ失ってしまいます。
それに対して、「天から生かされている」を思って生きている人は、そういう絶望的な状況に追い詰められた時にも、「仏さまに守られている」という大きな安心感に包まれ、立ち上がることができるのです。
それが、「天に生かされている」と思って生きている人が強い理由です。
それに合わせて、「天から生かされている」と感謝の心を持っている人は、「すべての人は、天から命を与えられた大事な存在」と見ることができますから、すべての人を大事にすることができるのです。
それが「愛人」、つまり「人を愛する」ということです。
つまり、「天を敬う」という心を持つからこそ、「人を愛する」という心を持てると言えます。
このように「天に生かされている」と信じて生きることによって、多くのメリットが得られます。
そういうわけで、読者の皆さん、ぜひ「敬天愛人」の生き方、つまり「天に生かされている」を信じて生きる生き方を実践して下さい。
その生き方こそ、人生を最も明るくパワフルに生きる生き方であると言えます。
【今回の名言】
敬天愛人
【今回の教訓】
「天に生かされている」と信じて生きることによって、生きる力、頑張る力、不屈の精神、大きな安心が得られる。