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諸行無常

こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。

「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。

このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。

 

今回、テーマにする名言は、「諸行無常」です。

諸行無常というと、平家物語の冒頭の言葉を思い出す人が多いと思います。

 

「祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり」

 

この冒頭の言葉は、平家一門が京都で栄華を極めて、わずか20年で、壇ノ浦で滅亡するということで、人生のはかなさを表現しています。

ですから、諸行無常というと、「すべては、はかないもの」というような暗いイメージがあります。

 

しかし、見方を変えると、この「諸行無常」という言葉は、大きな夢と希望を生み出す太陽のような明るいイメージになります。

仏教に限らず、教えというものは、その解釈のしかた1つで、全く働きが違ってくるものです。

 

たとえば「諸行無常」の言葉ですが、そもそも「諸行」という言葉は、「すべての現象」を表しています。

そして「無常」という言葉は、「常ならず」ということで、「常に変化している」という意味になります。

つまり「諸行無常」は、「すべての現象は、常に変化している」という意味になるわけです。

 

「常に変化する」ということを、「あったものが無くなってしまった」という「人生のはかなさ」で、とらえるのではなく、「次々と素晴らしい形に進歩している」というとらえ方をすると、「人生には無限の可能性がある」と感じ、夢と希望が湧いてきます。

このように「常に変化する」ということを、プラスでとらえると、夢と希望が湧いてくるわけです。

 

この「諸行無常」のベースになっている考え方が、「空」です。

「空」とは、仏教の特徴的な考え方で、「すべての現象は、因と縁の結合によって生じる」という考え方です。

つまり「因」と「縁」が、常に変化しているために、その「因」と「縁」が結合して生じる結果も、不安定であるということです。

 

たとえば雪が積もった道路を「因」とし、そこに気温がマイナス2度という「縁」が加わりますと、道路が凍るという「結果」が生じます。

しかし、次の日に、天気が晴れて、太陽が出て、気温もプラス10度まで上がったとします。

同じ雪が積もっている道路という「因」ですが、マイナス2度の気温という「縁」ではなく、プラス10度の気温という「縁」が加わりますと、今度は雪が溶けるという「結果」が生じるわけです。

 

このように同じ「因」でも、加える「縁」を変えると、生じる「結果」も変化するのです。

そういうことを、「すべての現象は、常に変化している」=「諸行無常」と表現したわけです。

 

読者の皆さんは、お気づきになられたと思いますが、「すべての現象が、因と縁の結合から生じる」としたならば、成功するための「因」と「縁」を結合させれば、いくらでも成功させることができるという事実が分かります。

 

また解決不可能と思われる大問題でも、それを生じさせている「因」と「縁」を変えれば、生じる結果も違ってきて、問題の解決につながるということにも気づきます。

つまり、「すべての現象は、因と縁によって生じる」からこそ、その夢の実現に必要な因と縁さえ用事できれば、どんな大きな夢も実現可能であることが分かります。

 

たとえば、「事業を立ち上げて実業家として成功したい!」と思う人であれば、自分という「因」に、どんな「縁」を与えれば、実業家として成功できるという「結果」が得られるかを、じっくり考えるわけです。

 

そうすると、実業家として必要な「縁」が見えてきます。

 

・事業を立ち上げるための知識

・リーダーとしての人間力

・信頼できる仲間

・事業を発展させるための営業力

・事業を立ち上げるための資金

 

必要な「縁」が見えてきたら、その「縁」を用意するための行動を取るわけです。

そういう智慧にある努力を積み重ねることによって、確実に夢の実現に近づいていくわけです。

そういう意味で、この世界は、無限の可能性に満ちているといえるでしょう。

 

【今回の名言】

諸行無常

 

【今回の教訓】

すべての現象は、因と縁によって生じる。

故に、必要な因と縁を用意できれば、どんな夢でも実現できる。