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子を持って知る親の恩

こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。

「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。

このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。

 

今回、テーマにする名言は、「子を持って知る親の恩」です。

確かに、私自身も、親に対して、本当に有難いと思ったのは、結婚して子供を持ってからと言えます。

実際、子供を持ってみて、子育ての大変さ、学校に行かせることの大変さ、また、思春期になれば、人生に迷うわが子を導くことの難しさ、そのようなことを体験して、はじめて、自分を一人前に育ててくれた親に対する恩を感じました。

 

しかし、この「子を持って知る親の恩」ということわざは、それでは「遅い!」ということを教えているのです。

その理由は、「親の恩を知る」ことが、人生をたくましく生きる上で非常に大事だからです。

というのは、「親の恩を知る」ことによって、「頑張る力」「不屈の精神」といった「生きる力」が生じるからなのです。

 

「親が一所懸命、子育てをしてくれたから、今、生きることができている」

この親の恩を知りますと、「ありがたい」といった親に対する感謝の心が生じます。

この感謝の心が生じると、「親のためにも、頑張らなければならない!」という頑張る力が心の奥底から湧いてくるのです。

 

また、大きな壁に突き当たり、絶望的な状況に陥った時には、「親からいただいた、この命、無駄にはできない。こんな所で、負けるわけにはいかない!」といった不屈の精神が生じます。

ですから親孝行な人は、逆境に強いのです。

 

そのように、「親の恩を知る」ことによって、人生を強くたくましく生きるために必要な「頑張る力」「不屈の精神」といった「生きる力」を得ることができるのです。

そういうことで 東洋哲学では、特に、「親の恩を知る」ことを勧めるわけです。

 

ただ、こういうお話をしますと、「私の親は、私のことをほったらかしで、感謝できない」とか、「親に、十分面倒を見てもらえなかった」とか、「親から虐待を受けた」とか、どうしても親に対する恩を感じることができないという人からの反発を受けます。

 

そういう、親から十分な養育をしてもらえなかった人は、どうしたらよいのでしょうか?

 

「父の恩は山よりも高く、母の恩は海よりも深し」ということわざがあります。

 

これは、どういうことなのでしょうか。

これは、きちんと養育した親にだけ、当てはまる「ことわざ」なのでしょうか。

 

仏教に、「盲亀浮木(もうきふぼく)」という言葉があります。

この言葉は、人間に生まれることができる確率は、100年に一度、深海から水面に浮上する目の見えない亀が、水面に浮かんでいる木の穴に、たまたま、すっぽりと頭がはまる確率と同じであるという意味です。

つまり、人間として生まれることができる確率は、極めて低いということなのです。

 

人間に生まれることは、極めて難しいことであると同時に、人間に生まれることができたということは、素晴らしいチャンスをいただいたということに他なりません。

なぜならば、人間だけが、思考と言動と行動の選択の自由を与えられているからです。

 

人間以外の動物は、殆どが本能的に行動してしまうわけですが、人間だけが、自由に思考することができ、自由に行動することができるのです。

だからこそ、人間には無限の可能性があると言えるわけです。

 

この無限の可能性を持っている人間に産んでくれたのは、紛れもなく父親と母親です。

父親と母親が愛を育み、子供を生む決意をしてくれたからこそ、私たちは、人間として生まれることができたのです。

この「人間として、この世に誕生させてくれたという恩」に感謝するのです。

 

その後、どんな間違った子育てをしたとしても、あるいは、育児放棄ということで、全く子育てをしなかったとしても、人間として生んでくれただけで、父親に対する恩は、山よりも高く、母親に対する恩は、海よりも深いと言えるのです。

 

そういう考え方をすれば、親に対する恩に感謝できない人はいません。

すべての人が、親に対する恩に感謝することができるのです。

そして、すべての人が、「親のためにも、頑張らなければならない!」という最強の頑張る力と不屈の精神を身に付けることができるのです。

 

 

【今回の名言】

子を持って知る親の恩

 

【今回の教訓】

親の恩を知ることによって、頑張る力と不屈の精神といった、生きる力が得られる。