こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。
「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。
このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。
今回、テーマにする名言は、「頭(かしら)動かねば、尾が動かぬ」です。
これは、「上に立つ者が、まず行動しないと、下の者が動かない」という意味のことわざです。
このことわざを聞いて、私が思い出す四字熟語は、何と言っても「率先垂範(そっせんすいはん)」です。
率先垂範とは、「人の先頭に立って物事を行い、模範を示す」ことですが、この言葉を、営業課長時代に、上司によく言われたものです。
私は20代のころ、幼児教材の営業をしていたのですが、入社して2年目で、念願の営業課長に昇格したのですが、まだ年も26歳と若く、私の営業チームの部下といっても、半分以上が、私の先輩営業マンだったこともあり、なかなかチームをまとめることができず、悩む日々が続きました。
そんな時に、私の上司である支店長から言われた言葉が、「率先垂範」です。
支店長は、私に、次のようなアドバイスをしてくれました。
「滝口は、売上げだけで営業課長に昇格したのであって、人間としてはまだまだだ。そんなお前が、営業チームをまとめる方法は、1つしかない。それは、率先垂範、誰よりも早く出社し、誰よりも商品研究をしっかりやり、誰よりも一所懸命、トーク練習し、誰よりも現場で売って見せる。それしかない!」
この支店長のアドバイスに、私の心は軽くなったものです。
若かった私は、営業課長になったということで、肩に力が入り過ぎていたのです。
「営業課長として、もっと重みのある言葉を言わなければならない」とか
「営業課長として、もっと厳しい姿勢で、部下に接しなければならない」とか
自分の人格がまだまだ未熟であるのに、営業課長として大きく見えようとして、空回りしていたのです。
第二次世界大戦で、日本海軍の連合艦隊司令長官を務めた山本五十六の名言に、次のような名言があります。
「やってみせ、言って聞かせて、やらせて見せて、ほめてやらねば、人は動かじ」
まさに「頭動かねば、尾が動かぬ」です。
しかし、現代社会における多くの組織を見ると、そうでもない組織が多いように思います。
頭は、動かないで、尾だけを動かそうとしているリーダーが多いように感じます。
そして、尾である部下が、思い通り動いてくれないと、イライラして、その怒りの感情のままに、暴言を吐いたり、あるいは暴力で脅したり、パワハラ行為に走るリーダーが、非常に増えています。
読者の皆さんの中で、今、リーダー的立場にいる方は、ぜひ、「頭動かねば、尾が動かぬ」を肝に銘じて下さい。
そして、山本五十六の言葉を思い出し、「まず自らがやって見せる」、これを実践して下さい。
この「自らがやって見せる」ということこそが、最高のリーダーシップと言えるのです。
【今回の名言】
頭動かねば、尾が動かぬ
【今回の教訓】
「自らがやって見せる」、それこそが最高のリーダーシップである