こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。
本日は、4月1日発表された新年号「令和」を、「自分たちの生活に、どう活かすか?」について、ブログを書かせていただきます。
新年号が「令和」に決まったと聞いて、皆さんは、どんな風に感じたでしょうか?
私は、正直言って、最初聞いた時、何か、戦艦や戦闘機の名前みたいな感じがして、軍国主義に傾いていくような畏れを感じました。
特に「令和」の「令」の字が、命令の「令」なので、国家主義における「命令」をイメージさせたのだと思います。
そのように感じたのは、私だけではないようです。
海外にメディアにおいても、この新年号「令和」が、「日本の右傾化(うけいか)」、つまり「国家主義に傾いている」ことを象徴していると報道しているところも多いようです。
それに合わせて、海外において「令和」を英語にする時に、「order and harmony」や「command and harmony」と訳して報道するところが多かったようです。
つまり「令和」の「令」を、order=命令、あるいはcommand=指令という意味でとらえているところが多かったのです。
それを知った外務省は、「そういう意味ではない」ということで、「令和」を英語にする場合は、「beautiful harmony」=「美しい調和」としてくださいと通達したそうです。
私は、その報道をテレビで知って、新元号「令和」に対するイメージが、180度変わりました。
「軍国主義っぽい!」といった悪いイメージから、「何と素晴らしい元号なんだ!」にガラッと変わったのです。
「美しい調和」、何と素晴らしい元号なのでしょうか。
「美しい調和」、それは、今の時代に一番必要なことのように思います。
今の時代は、あらゆる面における調和が崩れている時代と言えます。
人間の生活と自然の調和も、うまくいっていません。
その結果として、地球の環境破壊が進んでいます。
仕事と生活の調和がうまく取れていない人も多くいます。
その結果として、多くの人が深刻なストレスを抱えています。
また、人と人との調和も、うまくいっていないという人が増えているように思います。
その結果として、ひきこもりや孤独死の問題が急増しています。
今の日本において経済の立て直しもさることながら、これらの調和を取ることが急務であると思います。
ですから、新元号が「美しい調和」を表す「令和」になったということは、まさに天が与えてくれた元号と感じます。
ところで、新しい令和の時代で、私たちが最初に取り組むべき調和は、何でしょうか?
ここからは、私自身の思いになりますが、私は、最初に取り組むべき調和は、私たちの「心の調和」だと思います。
「自然との調和」「仕事との調和」「人との調和」、どれも大事なことですが、それらの調和の土台になるのが、「心の調和」だと思うのです。
自分の「心の調和」が取れている人は、自ずから自然とも調和が取れますし、仕事との調和も取れていきますし、人との調和を取ることもできるようになっていくはずです。
ただし、ここで一番大事になってくるのは、「心の調和とは、具体的にどういうことか?」ということです。
東洋哲学のおける「心の調和」とは、「天の心との調和」を意味しています。
別の言い方をすれば、「私たちを生み出し、生かしてくれている宇宙の意識と調和する」ということです。
仏教の釈迦も儒教も孔子も老荘思想の老子も荘子も、深い瞑想の中で、私たちの命を生み出し、そして今なお生かし続けてくれている大いなる存在を感得しています。
その大いなる存在を、釈迦は「仏」と呼び、孔子は「天」と呼び、老子は「道」と呼んでいます。
その大いなる存在を、現代風に言えば「宇宙の意識」と表現できるでしょう。
その宇宙の意識と調和することを、東洋哲学で、「心の調和」と呼んでいるのです。
それでは、「宇宙の意識と調和する」とは、具体的にどういうことでしょうか?
それは、宇宙の意識が、私たちを生み出し、生かし続けてくれている目的は、「人格を高めるためである」という事実を知り、その「生きる真の目的」に向かって生きることです。
つまり、私たちが生きる真の目的は、「人格を高めることである」ということを自覚し、その「生きる真の目的」にそった生き方をする、それを「宇宙の意識と調和する」というのです。
そのように「宇宙の意識と調和する」時、つまり、私たちが「人格を高める生き方を心がける」時、私たちは、「心の調和」という最も理想的な精神状態で生活することができるのです。
読者の皆さん、これから始まる「美しい調和の時代」=「令和の時代」に、最高の幸せを生み出す「心の調和」を得ることができる生き方を心がけてみてはどうでしょうか?
それこそが、新元号「令和」を最大限に活かした生き方ではないでしょうか。