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大恩は報いず

こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。

「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。

このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。

 

今回、テーマにする名言は、「大恩は報せず」です。

これは、「人は小さな恩に対しては、丁寧に恩返しをしますが、大きな恩に対しては、気が付かないまま、恩返ししないことが多い」という意味のことわざです。

 

確かに私たちは、バレンタインデーにチョコレートを貰ったら、翌月のホワイトデーの日に、そのお返しとしてキャンデーを贈ります。

また困った時に助けていただいた人に対しては、毎年お歳暮を贈ったり、感謝を忘れません。

 

それでは、大きすぎて恩返しを忘れてしまう大きな恩とは、何でしょうか?

 

最も大きな恩は、何と言っても、私たちに命を与えてくれた「宇宙の大生命」の恩ではないでしょうか。

私たちの命の大元、最初の命を「宇宙の大生命」と言います。

 

宇宙の大生命のことを、仏教では、「本仏(ほんぶつ)」、キリスト教では「神」、儒教では「天」と表現しています。

私たちの命は、両親からいただいたわけですが、その両親の命は、おじいさんとおばあさんからいただいたわけです。

その命のルーツをずーとたどっていくと、最初の命に到達します。

その最初の命が、「宇宙の大生命」です。

 

ほとんどの人は、自分に直接、命をくれた両親に対しては、感謝をし、自分ができる恩返しをしています。

しかし、命そのものを生み出してくれた宇宙の大生命に対しては、恩返しをしている人はほとんどいないのではないでしょうか。

 

ただ1つ言えることは、最初の命である「宇宙の大生命」の存在がなければ、間違いなく、私たちは、ここに存在していないということです。

 

私たちは、たとえば海で溺れそうになり、その時、助けてくれた命に恩人に対しては、心から感謝し、その恩に報いる行いをすると思います。

それを踏まえて考えると、私たちに命そのものを与えて下された「宇宙の大生命」に対して、恩返しをしないのは、恩知らずにも程があると言えます。

 

それでは、その私たちに命を与えてくだされた「宇宙の大生命」に対しての恩返しとは、具体的には、どんなことをしたらよいのでしょうか?

 

宇宙の大生命に対する恩返しは、やはり宇宙の大生命が望むことと言えます。

宇宙の大生命が私たちに望むこととは何かということですが、東洋哲学では、「人格を高める」ことと言います。

東洋哲学では、宇宙の大生命は、「人格を高める」という目標をもって、すべての生命を生み出し、「人格を高める」ための働きかけを、いろんな出来事を通じて与えていると教えています。

それを東洋哲学では、「人生の試練」と名づけています。

 

ですから、日々の生活の中で、「宇宙の大生命」から命をいただいたことに感謝すると共に、「自分の人格を高める」ための努力をすることが、宇宙の大生命に対する本当の恩返しと言えるのです。

 

そういうことで、一日一回は、大空を見上げて、宇宙の大生命を想像して、命をいただいたことに感謝をして下さい。

そうすると、「このいただいた命、無駄にはできない!頑張るぞ!」といった頑張る力が湧いてきます。

 

そして生活の中で、出来る限り思いやりを実践して下さい。

それに合わせて、仕事をしている人は、仕事のための勉強や訓練に、学生の人は、学校の勉強や活動に全力を尽くして下さい。

それらの一所懸命の行いが、あなたの人格を高めていきます。

そのような日々の行いこそ、命を与えてくれた宇宙の大生命に対する恩返しなのです。

 

 

 

【今回の名言】

大恩は報せず

 

【今回の教訓】

私たちに命をくれた宇宙の大生命に対する恩返しは、日々の生活の中で、思いやりを実践することと共に自分がやるべきことを、一所懸命やることである。