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多弁に能なし

こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。

「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。

このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。

 

今回、テーマにする名言は、「多弁に能なし」です。

これは、「一人で話しまくるようなおしゃべりな人は、あまり役に立たない」という意味のことわざです。

 

会社の宴会で、話しまくる人がいます。

宴会においては、そのような多弁な人は、会話の中心人物として、売れっ子の芸人のように、みんなを楽しませてくれます。

そういう人は、会話のリーダー的存在として、宴会などでは大活躍です。

 

もちろん、そのような多弁な人は、知識が豊富で、話す話題を沢山持っている人と言えます。

ですから多くの人は、そのような多弁な人ことを、頭の良い人、頭の切れる人、仕事ができる人と思います。

 

私も学生時代は、そう思っていました。

頭の回転もよく、テンポよく話せる人が、社会に出てからも、抜きん出るのだろうと思っていました。

 

しかし、その私の考えは、就職して1年目にして、大きく変わることになります。

それは、私の勤めた会社において、そのような宴会のヒーローである多弁な人は、決して仕事ができる人ではなかったからです。

 

私は、幼児教材の訪問販売の会社に就職したのですが、そのような多弁な人は、営業マンとして、売れている人が殆どいませんでした。

そのような多弁な人は、夜の飲み会では元気がいいのですが、昼間の仕事においては、むしろ低迷社員として、小さくなっている人が多かったように思います。

 

それでは、なぜ、よくしゃべる多弁な営業マンは、売れないのでしょうか?

 

それは、営業の世界において、「話せば話すほど、売れない」という鉄則があるからです。

特に営業という仕事において、大事なものは、「信用」です。

お客様は、どんなに良い商品と思っても、信用できない営業マンからは購入しないものです。

 

営業の世界だけでなく、あらゆる世界の人間関係において、信用ほど大事な物はないと言えます。

なぜならば、信用を失った時点で、人間関係が崩れるからです。

 

多くの人は、信用を得るために、一所懸命、「自分は信用できる人間だ」ということをアピールするために、話しまくります。

たとえば、それが大事な商談であればあるほど、人は、信用を得たいがために、話しまくるものです。

 

しかし、実際は逆効果で、話せば話すほど、相手から警戒されてしまうのです。

なぜならば、話しまくられた相手は、次のように思うからです。

 

「この人は、口が上手い人だ。口車に乗せられたら大変だ!」

 

それでは、信用を得るために、どうしたらよいのでしょうか?

 

それは、「じっくり聞く」ことです。

やさしく穏やかな心で、相手の話をじっくり聞くことです。

そして、相手の気持ちを理解し、相手の考えや意見を認めることです。

 

人は、自分の話をじっくり聞いてくれる人、そして自分の考えを理解し認めてくれる人を信用するのです。

だから、人の話を聞かず、一方的に話しまくるような多弁な人は、信用されずらいのです。

 

読者の皆さん、信用を得る必要性がある時は、話したくなる気持ちをぐっと抑えて、相手の話をじっくり聞いてください。

そして、相手の考えや意見を理解し、認めてください。

それが、あなたが相手から信用される一番の方法です。

 

 

【今回の名言】

多弁に能なし

 

【今回の教訓】

信用を得るためには、相手の話をじっくり聞くことである。そして相手の考えや意見を理解し、認めることである。それが信用を得る最良の方法である。