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張り子の虎

こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。

「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。

このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。

 

今回、テーマにする名言は、「張り子の虎」です。

張り子の虎とは、紙と竹で作った虎の玩具のことです。

そういうことで、このことわざは、「実力もないのに、威勢だけよい、見掛け倒しの人」をあざけった言葉です。

 

つまり「張り子の虎」とは、良い意味では使われない言葉です。

しかし私自身は、この「張り子の虎」の言葉を、良い意味で使っています。

むしろ、私は若いころ、「張り子の虎に成れ!」と、自分に言い聞かせてきました。

 

この「張り子の虎に成れ!」という言葉は、私が営業マン時代に、上司に教えられた言葉です。

20代で営業の世界に飛び込んだ時に、その会社で営業の神様と言われていた人がいました。

その営業の神様と言われていた人は、営業本部長をされていたのですが、その営業本部長が、朝礼の時に、私たち営業マンを鼓舞するために教えてくれた言葉が、「張り子の虎に成れ!」という言葉たったのです。

 

それは、どういう意味だったかと言いますと、「最初は、張り子の虎であったとしても、成りきって頑張っていると、本物の虎になっていくものです。だから営業マンの皆さんも、トップセールスマンに成りきって、行動してみて下さい。そうやって、トップセールスマンに成りきって、行動し続けていると、それがどんどん身に付いて、本物のトップセールスマンに成れるものです」という話でした。

 

つまり営業本部長は、日々の生活の中で、「トップセールスマンらしい言葉」「トップセールスマンらしい行動」「トップセールスマンらしい思考」を心がけることによって、本物のトップセールスマンに成っていくと教えたわけです。

それを営業本部長は、「張り子の虎と成れ!」と表現したのです。

 

20代で素直だった私は、何の疑いもなく、営業本部長が勧める「張り子の虎に成れ!」を実践しました。

 

常に、トップセールスマンらしい言葉を心がけ、トップセールスマンの人であれば口にしないような言葉は、極力、口にしない。

それに合わせて、常にトップセールスマンらしい行動を心がけ、トップセールスマンの人であれば、やらない行動は、極力しない。

そのように日常生活の中で、「トップセールスマンに成りきった行動」を心がけたのです。

 

その結果どうだったかというと、まず日常生活の中における弱音や否定的な言葉が、どんどん減っていきました。

そして、現場における営業活動が、より自信をもってできるようになったのです。

それに合わせて、お客様の厳しい断わり文句に、落ち込むことが少なくなり、なかなか結果を出せない時にも、焦ることが少なくなっていったのです。

 

そうして、張り子の虎となって、トップセールスマンらしい行動を心がけて半年が過ぎたころ、営業本部長が教えてくれた通り、営業成績がどんどん伸びて、トップセールスマンの仲間入りを果たすことができたのです。

 

読者の皆さん、あなたが成りたい人間に成りきって行動してみて下さい。

あなたが成りたい人間であれば、どんな言葉を言うか?どんな行動を取るか? 常に考えて行動してみて下さい。

それを心がけて、半年が過ぎたころに、あなたが成りたい人間に近づいていることに、きっと気づくはずです。

  

【今回の名言】

張り子の虎

 

【今回の教訓】

「成りたい人間」に成りきって話し、「成りたい人間」に成りきって行動する。

それを心がけることによって、少しずつ、その成りたい人間に近づく。