こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。
「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。
このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。
今回、テーマにする名言は、「良禽(りょうきん)は木を選んで住む」です。
これは、「賢い鳥は、自分が巣をかけて住む木を選ぶ。それと同じく優れた人物は、自分が接する縁を選ぶ」という意味のことわざです。
仏教の古い経典に、「法句経(ほうくきょう)」という経典があります。
その法句経の中に、次のような教えが説かれています。
どのような友を作ろうとも
どのような人と付き合おうとも
やがて人は そのような人となる
人と共に付き合うとは
そのようなことである
この法句経の教えにあるように、実は、私たちは、一緒にいる人の影響を大きく受けるのです。
特に、常に一緒にいる家族や会社の人、お付き合いをする人の影響は甚大です。
それだけ私たち人間は、周りの影響を受ける不安定な存在なのです。
そういうことで、私たちは、親しくお付き合いする人に関して、特に慎重に選ぶ必要性があると言えます。
もちろん自分にとって善い縁を選ぶということになりますが、それでは自分にとって善い縁とは、どういう縁でしょうか?
善い縁とは、「自分の人格を高める人」のことです。
逆に悪い縁とは、「自分の人格を下げる人」です。
よく自分の言うことを何でも聞いてくれる人が、善い縁のように思われがちですが、
そのような何でも言うことを聞いてくれる人は、自分の悪い所を増長させてしまうことが多いということで、あまり善い縁とは言えない場合が殆どです。
ですから善い縁を選ぶ基準は、自分の人格を高めてくれるかどうかということになります。
そのような善い縁を選ぶことができる智慧を身に付けることを、「縁を選ぶ第一の智慧」と言います。
実は、その「縁を選ぶ第一の智慧」の上の智慧で、「縁を選ぶ第二の智慧」というものがあるのです。
それは、厳密に言えば「縁を選ぶ」というよりは、「縁を変える智慧」と言えます。
具体的にどういう智慧かと言いますと、たとえば会社に、自分を怠けさせるような誘いをする同僚がいるとします。
そういう自分を怠けさせるような誘いをする同僚は、人格を下げる縁ということで、悪い縁と言えます。
しかし自分自身が、その同僚が悪い縁だと自覚し、その同僚の悪い誘いを、しっかりと断るということを心がけると、むしろその本人の意志力を高めることになり、その同僚が、むしろ「意志力という人格を高める善い縁」となるわけです。
つまり自分の人格を下げる悪い縁でも、その対処のしかたを正しくすることができれば、自分の意志力という人格を高めるということで、善い縁に変えることができるということです。
そのような悪い縁に対する賢い対処のしかたができる智慧を、「縁を選ぶ第二の智慧」と言うのです。
人間は社会的な動物であり、人とのつながりの中で生きていく動物と言えます。
ですから、人との接し方の智慧を持たずして、幸せな人生を築くことはできません。
読者の皆さん、ぜひ「縁を選ぶ第一の智慧」と「縁を選ぶ第二の智慧」を身に付けて、幸せな人生を築いてください。
【今回の名言】
良禽(りょうきん)は木を選んで住む
【今回の教訓】
人は、一緒にいる人の影響を大きく受ける