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親の心、子知らず

こんにちは、ジェスリードの滝口祐幸です。

「名言でマインドチャージ」のブログを開いていただきまして、ありがとうございます。

このブログは、「名言でマインドチャージ」ということで、世界のことわざや名言によって、目標に向かって進むために必要なパワーマインドを充電することが目的です。

 

今回、テーマにする名言は、「親の心 子知らず」です。

これは、「子どもは、親の愛情や思いは、なかなか分からないものである」という意味のことわざです。

 

私も、2人の息子を育ててきましたが、そう思うことが度々ありました。

私たち夫婦が一所懸命考えて、息子たちのためにやったことに対して、強く反発したり、迷惑がったり、特に思春期は、大変でした。

まさに、「親の心 子知らず」です。

 

広い意味で考えますと、「人を育てる」ということは、「親の心 子知らず」の覚悟で、やらなければならないという教訓も、このことわざにはあるように思います。

つまり、子育てはもちろんのこと、人を育てるということにおいて、感謝されることや見返りを求めない心でやるべきだということです。

 

皆さんが、会社で部下を持った時なども、そうだと思います。

新入社員に、仕事のノウハウを0から教えて、一人前の社員に育てていくわけですが、育った方の社員は、その恩を忘れて、あなたのことを、批判するというようなことがあるかも知れません。

 

そういう時に、「親の心 子知らず、それが常なんだ」と思うと、腹も立たなくなります。

「人を育てるとは、そういうことなんだ!」と割り切ると、恩を仇で返されても、気分は悪いですけれど、必要以上に腹を立てることがなくなります。

 

私もセールストレーナー時代、随分、悲しい思いをしました。

3カ月、営業の基本的なノウハウを教えて、そして現場で同行指導して、やっと一人前の営業マンとして、スタートできると喜んだのも束の間、その社員が、会社を辞めるということが度々ありました。

その時は、さすがにガックリきたものです。

 

特に、私が従事していた教材の訪問販売の仕事は、非常に厳しい世界ですので、新人研修をしても、1年過ぎて残っている社員が、少ないのが現状です。

そんな時、私は、「親の心 子知らず、それが常なんだ」と、自分で自分に言い聞かせたものでした。

 

職場であれ、学校であれ、スポーツの世界であれ、趣味の世界であれ、後輩を持ち、人を育てる立場になった人は、「親の心」を持つべきだと思います。

人を育てる立場になったにもかかわらず、「親の心」を持たないために、最近のパワハラやセクハラの問題が起きているのだろうと、私は思います。

 

ところで「親の心」とは、どんな心でしょうか?

 

1つは、「無条件の思いやりの心」と言えます。

つまり、見返りを求めない「思いやりの心」です。

ただ、相手の幸せや相手の成長を願う心です。

 

もう1つは、「じっくり待つ心」です。

「親」の字を細かく分けて見ると、「木」の後ろに「立」って、我が子を「見」守ると読めます。

まさに、この「親」の字が示すように、子供が幸せになるために、あるいは、子供が成長するために役立つことを与えて、つまり教育し、そして、じーと「待つ」、その心が大切だと言えます。

 

ある教師が、テレビで次のように言っていました。

「教育とは、善い縁を与えること、そして待つことである」

確かに、そうだと思います。

その人の成長を信じて、ただひたすら待つ、その親の心がなければ、人は育たないと言えるのではないでしょうか。

 

読者の皆さん、人を育てる立場になった時は、ぜひ、この2つの親の心、「無条件の思いやりの心」「じっくり待つ心」をもって、接してください。

そのような「あなたに育てられた人」は、大きく成長すると共に、幸せな人生を築くことができるでしょう。

 

 

【今回の名言】

親の心 子知らず

 

【今回の教訓】

人を育てる時は、「無条件の思いやりの心」と「じっくり待つ心」、その「2つの親の心」で接しよう!